「天の花」 [日常]
【写真は 早春の花 蝋梅】
首都圏は4年ぶりの大雪になり交通機関はマヒし大変なことになっています。雪への後遺症もまた大変ですが、気をつけて出勤してもらいたいと思います。
現代の都会は雪に対する弱さが露呈しますが、平安中期には「冬ながら 空より花の ちるくるは 雲のあなたは 春にやるらむ」と歌人清原深養父(きよはらのふかやぶ)の和歌です。
意味は「冬なのに、空から花が降ってくる。雲の向こうにはもう春なんだろう」空から散ってくる花とは雪のことです。春の訪れを待ち望む気持ちが、冷たい雪を花といわせたのだろう。
古人は、雪を 「天花」「寒花」「瑞花」「雪花」などいろいろな言葉で表現した。厳冬の中に歓びを見いだすように、花がイメージされ美しい言葉です。寒さの中にも豊かな感性があります。
名古屋地方は24日、25日は雪予報です。寒さは底です。現代人は「天花」「寒花」「瑞花」「雪花」とイメージするだろうか。