「回想」 [日常]
【写真は 暑い時にはこんな景色も
カラコルムの山々と氷河 パキスタン】
高齢者の最大の資産は金とか人脈とかではないと思います。無限といっていい記憶、思い出、回想の量が「ハンパでない」。これが資産にもなる。
一人コンビニ弁当で暮らしていても、回想は自由にできる記憶をたどり、思い出にふける時間は無限の自由時間だ。
しかし、回想の引出しは常に使っていないと錆付いてしまう。また記憶にはトリガーというか依代(ヨリシロ)というものも必要になってくる。モノが回想の糸口になって、次から次へと記憶がよみがえってくる。
この頃自分は何歳だったのか。どんな仕事をしていたのか。どこに住んでいたのだろう。どんな本を読んでいたのか。どういう連中と付き合っていたのか。
当時の、思い出がある自分の貴重な品を見ると、懐具合や暮らしぶり、何を考え、何を食べていたいたまで、鮮やかにフラッシュバックしてくる。