「身死して財(たから)残る事は」 [日常]
【写真は スペインパレード 志摩スペイン村】
作曲家・歌手 平尾昌晃さん一家の遺産争いは泥沼化して、一般人にも受けるネタなりワイドショーは大騒ぎだ。
かっては遺産について、徒然草=作者 吉田 兼好(1283年~1352年?)の中で面白い事を書いている。さらに 吉田 兼好 が現代に生きていて、コメンテーターと出演していれば次のようなコメントをしていただろう?
死んだ後まで財宝が残るようなことを、知恵のある人はしないことだ。つまらない物を蓄えてあるのもくだらない事だし、といってよい物であればあったで、それに執着していた心があらわれて、はかない。
財宝がやたら多いのはなお一層情けない。「それは私が当然もらうもの」などという者が出てきて死後争うものなどはみっともない限りだ。
死んだあとは誰にやろうと心に決めているのなら、生きているうちにやったほうがいい。日常なくてはならぬものは持ってもいいが、そのほかは何も持たずにいたいものだ。
吉田 兼好 のコメントは現代にも通じ的を得ている。