「特急しなの」パノラマ車展示終了・解体へ [趣味]

1日土曜日中日新聞朝刊に「さよなら 先代「しなの」パノラマ車展示終了・解体と衝撃的な見出しが載っていた。
リニア鉄道館381系「しなの」パノラマ車が展示終了し、鉄道趣マニアにとっては残念ですが、解体されることになった。そもそもこの車両はカーブが連続する路線での速度向上のため、日本の営業車両で初めて振り子式を採用した直流特急電車です。
この電車の特徴は、車体の軽量化を図るためにアルミ製で、曲線を通過する際に車体を傾けることで遠心力を軽減させるとともに、低重心化と横圧(車輪とレールの間に発生する、横モーメントの圧力)軽減により、曲線通過速度の向上を図っている。
この技術は新幹線700系車両、E353系、名鉄空港特急2000系・・・等、後に登場する新型電車に続々採用されスピードUPに寄与している。
1973年に中央西線の特急しなのとしてデビューし、当初設定された形式はクハ381、モハ380、サロ381. クハは全面貫通式だったが、増備の過程で写真のようなパノラマ車も登場した。
国鉄末期以降は形式変更を伴う改造が多く実施れた。JR東海とJR西日本に継承され、JR西日本車はリニューアル工事も実施された。現在はJR西日本の「やくも」の運用に残るのみとなっている。
「しなの」パノラマ車については、ブログ2015.6.30にも記していますので、改めて掲載しておきます。
このところJR381系特急電車は1973年(名古屋=長野間)に登場以来、JR西日本管内「特急くろしお」「特急やくも」に運用されていますが車齢も高く陳腐化しているため、近くすべて廃車になる予定でファンの間では、話題が盛り上がっている。

1994年になると後継の383系が登場し1996年に定期運用から外れ、長野オリンピック中心に臨時に運用され2008年5月をもって完全に運用が終了した。これによって381系による「特急しなの」時代は幕を閉じた。なかでもクロ381系10番台は、前部の1/3が展望席になって傾斜した前面形状に加え側面窓も拡大、床の高さも150mmかさ上げされていて展望を考慮された形状になっていて人気があった。現在は「リニア鉄道館」に展示されている。

鉄道模型界では、このクロ10番台を含む「特急381系電車」は1996年宮沢模型から「パノラマしなの」として発売されて久しく、品薄状態から模型は市販されてないのに等しい状況が長く続いていた。

その後はTOMIXが10番台を含まない381系が発売された。「特急くろしお」「特急やくも」にパノラマ車が登場すると、追ってパノラマ車が発売されるようになった。

一方で鉄道模型界の雄KATOは、満を時してクロ10番台を含む381系を、ようやくこの6月に発売されさっそく購入した。実車登場(1988年)以来27年後の新発売です。模型ならではの出来事です。

 

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