「未来は暗いのか」 [日常]

金融庁の「老後の資金は一世帯あたり2000万円不足」という報告が、世間を心底ガッカリさせている。
これは当たり前の計算式で、65歳無職夫婦が年金を毎月20万円受け取り、生活費が26万円、毎月の赤字が約5万円。1年で赤字が約65万円。夫婦で95歳まで生きる場合には、約66万円×30年=約2000万円の貯蓄が必要という判りやすい計算式なのです。
しかし、いきなり出された2000万円という数字が一人歩きしてしまい、この不透明の時代に2000万円の貯金が無い人は生きられないひどいは話になってしまった。
しかも麻生金融担当相はこの報告書の受け取りを拒否し国民の反感を買ってしまい、「年間赤字約66万円×30年」というシンプルな話を冷静に語る機会を完全に失ってしまった。
本当なら現実的な問題に対して、高齢者がいつまでも働ける環境作りや生活費への減税などということを語り合い毎月の赤字5万円を「黒字」に変えるという未来志向の話をしなければならないはずです。しかし冷静さを欠いた騒ぎが起きるほど、若者たちの年金制度への不信感は大きくなるばかり。
宇宙には暗い天体ブラックホールがあるのですが、日本国民の未来もブラックホール同様に暗い未来なのか。これを直してくれるのは政治家しかいない。与野党共に席について蓋をしないで未来志向で議論してもらいたいものです。
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