「ピカピカの1年生」 [日常]
【写真は 小学1年生こくご教科書と さんすうせっと】
4月は人事異動によって赴任地にて上司や部下を伴ってお得意様への挨拶や、学校はピカピカの1年生が入学してくる。
私も今から64年前の昭和29年に小学に入学した時は、思いで深く印象に残っています。入学時に桜咲く校門前で小さなおもちゃのようなカメラで記念写真を撮ってもらった記憶がします。
アルマーニの学生服ではなく、白い襟の学生服、おばあちゃんから贈られた新品のランドセル、給食皿の入った給食袋を持ち、上履きが入った草履袋と、アメゴム底ズックの運動靴姿だった。すべて新品で揃えられ、同時に未体験ゾーンにワクワク・ドキドキだった。
教材は、時計が読める練習道具や、数を数える、おはじき、数え棒の少年雑誌の付録ような「さんすうせっと」。一方で国語の教科書は、「おとうさん・おかあさん」といった単純なものだった。
学びやは、木造校舎で、廊下や教室の床は板張の上、油が塗られ黒く油臭さを感じ廊下を歩くたびにギシギシと床鳴りがして鶯貼のようだった。
理科教室は、校舎の1番端や校舎の1番奥にあった。動物のはく製や、ホルマリン漬けの生物、人体解剖模型があり何だか薄気味悪かった。
その後昭和30年代になり、日本は高度成長し今日があると思いますが、ふと思い出すたび「昭和(ピカピカ1年生)は良かったな」と、年が老けたせいかふと思い出します。