「呉越同舟」 [趣味]

【図は 名鉄名古屋本線JR飯田線併用区間】

並走区間2.png

JR東海道本線岐阜ー豊橋間、名鉄名古屋本線岐阜ー豊橋間はともにライバル関係にある。片方がスピードUPを図れば片方は運賃を安くしたりしてサービス合戦が繰り広げられ且つライバル視している。

そんな中でJR飯田線と名鉄名古屋本線は一部区間や駅を仲良く共用している部分もある。その共用部は豊橋駅から旧平井信号所までの3.8Km区間で、複線化のうちの下り線はJR。上り線は名鉄となっている。そのため下り線を走ると時は名鉄がJRのレールを借りる形になる。上り線をJRが走るときは名鉄のレールを借用する形になる。

このような珍しい使われ方が始まったのは、昭和の初期までさかのぼるそうだ。

当時、豊橋ー平井信号所間はすでに豊川鉄道(JR飯田線)の前身によって単線で開通していた。

その後愛知電気鉄道(名鉄の前身)は豊橋に線路を引くにあたって、豊川鉄道の線路が単線であったことに目をつけて、愛知電気鉄道も単線で線路を引いた。すると単線では効率が悪いということから、愛知電気鉄道が豊川鉄道に「互いに乗り入れてはどうか」と申し入れたことから始まった。これが承諾され、豊川鉄道がJRになっても今まで続いているわけです。

但し共用しているための制約もあり、豊橋ー平井信号所間はどうしても本数が限られてしまい、現在名鉄では1時間当たり6本までと限定されている。

さらに共用は線路だけに限らず名鉄豊橋駅はJRが所有する豊橋駅を間借りする形になっていて業務もJRに委託している。

鉄道ファンにとっては同一線上を名鉄特急やJR313系や373系が通過する風景はたまりません。まさに「呉越同舟」が絵になった瞬間です。

 



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