「給排水衛生設備の給水経路と配管の施工(建築設備8)」 [日常]
【写真は 名城公園の紅葉】
■クロスコネクションを避ける・・・給水配管で最も注意が必要なのは、上水(飲料水)の汚染を防止することにある。上水が汚染される配管のミスには、上水系統の給水配管と、排水・井水・中水・雨水など上水以外の配管系統の連結がある。この状態を「クロスコネクション」と呼ぶ。
クロスコネクションには、上水と上水以外の配管を誤って直接繋げてしまう場合と、意図せず間接的に繋がってしまう場合がある。
・上水と上水以外の配管を誤って直接繋げてしまう場合⇒たとえ逆止弁がついていても止水の水質が汚染されてしまうので、絶対に配管を繋げていけない。井水は水質が良好でも、自然条件によって水質が変化する恐れがあるので、上水系統と連結すると、クロスコネクションになる。
・間接的に繋がった場合⇒上水の出口と排水口が近い場合に起きる。事故などにより断水が発生すると、給水管内は真空状態(負圧)となる。これがきっかっけで、洗面器や、流し台などにたまっている汚れた水が給水管に逆流し(逆サイホン作用)、上水を汚染してしまう。
・屋外散水栓・・・屋内散水栓を床埋め込み式にする場合、BOX内に雨水が溜まりクロスコネクションとなる可能性があるため、必ずバキュームブレーカーを設ける。バキュームブレーカーの設置が難し場合は、水栓柱方式の散水栓や、地面に埋めこまないタイプの散水栓BOXの採用が望ましい
【クロスコネクションの図解】
【圧力式バキュームブレーカー】
2018-12-08 00:00