「給排水衛生設備の排水設備計画（建築設備9）」

【写真は　太陽の塔　万博記念公園】

■「屋内分流・屋外合流」が基本

住宅における排水計画は、建物内では汚水(トイレの排水）と雑排水（トイレ以外のキッチン・浴室・洗面器・洗濯機などの排水）を分けて配管し、建物外で合流させる。「屋内分流・屋外合流」の考え方が基本。

雑排水の内、キッチンの排水管は脂分が付着しやすく詰まりやすいので、できれば単独排水とし、浴室・洗面器や洗濯機の排水と分けて配管するのが望ましい。汚水と雑排水は、1本で合流させて排水しても特に問題はないが、分けておくと、万一どちらかが詰まった場合でも、被害を最小限に抑えることができる。

建物の内の排水管は、排水竪管と排水横枝管とに区分される。2階建て以上からの排水竪管と1階(最下階）の排水管は原則合流させない。

これは排水管に詰まりが生じた場合、1階の器具類から排水が排水が噴出さないようにするためである。