「富山県美術館」 [日常]
【写真は 外部軒天】
【写真は 正面ホール壁は大胆なカラーがアクセントに】
【写真は 2階から眺める立山連峰】
【写真は 観水公園内運河】
【写真は 屋上公園 奥の白い小山はトランポリン施設】
【写真は クマのモニュメント】
7日午後からの視察会は「富山県美術館」です。工事概要と建物概要は上図を参考に。
富山県民が待ち望み富山県を代表する近代美術館で、地場産業でのアルミとガラスをふんだんに取り入れられ、前面側の環水公園と一体になった開発で、敷地も十分ありのびのびとした設計と奇抜な大胆なデザインが取り入れられていた。
外部壁に使用されているアルミスパンドレールは、壁面が楕円ライン上に貼りつけられていて、光線の変化がアルミ板が微妙に変化する反射の様子は、アルミ板に塗装が施してあるのかと思うぐらい変化に富んでいた。
軒天は地場の杉が使われ、また内部間仕切りの壁にも、地場の杉にて奈良の校倉造りを模したデザインで、細く三面加工したものを壁に貼り付けられていて木材工芸の神髄を見せていました。ちなみに使用された棒状の材料は8万本にも及ぶと。
2階に上がると大型ガラスが立山連峰を正面に映し出していた。京都の庭にも良く利用される借景方式で、真っ白の雪を頂いた立山連峰は圧巻だった。この壁面は立山連峰稜線と平行になっていて立山連峰がま正面に見えるよう建物を配置して、まさに料理なら隠し味ならぬ隠し技があるようです。地元の人はいう。「12月になって初めて立山連峰の全貌が見えるのは、まさにラッキー」と。
屋上はゆったりした外部階段を使えば屋上まで上がれるようになっている。これも子供に、人にやさしい設計。屋上施設はトランポリンのような弾むような風船施設があり、3月仮オープン時はあまりにもの人が来場したためトランポリンのように弾まなくなってしまった。という話もありました。
クマのモニュメントは地元著名な彫刻家の寄贈で館内に数体設置されすべて違ったポーズをとっていた。外部中央に鎮座する一番大きいモニュメントは、建物通り芯の「0」ポイントにもなっている。
他に耐震メガトラス構造は三角形にトラスを鉄骨にて組むのですが、かなりの精度が要求されて展示室でも見られるようにしてあった。
消化設備は美術品を水でぬらすことはできないので、当然の事ですがガス消化設備を備えている。
公園と一体開発された建築物は春や夏となれば向かえの運河観光と相乗効果を生み市民や観光客で賑わうことだろう。