「関西本線」のこと [日常]
「写真は 関西本線 春の加茂駅付近】
【画像は 関西本線路線図】
名古屋駅11番線から13番線までは関西線の発着ホームになっています。今や名古屋→亀山間の都市間輸送ですが、かっては夜行列車「大和」、特急「あすか」、急行「かすが」、「ハマユウ」「平安」といった特急・急行が行きしていて奈良や大阪湊町まで走ってしていました。
現在も関西本線と名乗っていますが、行けるには三重県亀山までです。その先は亀山始発にて(ほぼ1時間ピッチ)京都府木津川市の加茂駅まで行くことはできます。
この関西本線の歴史は東海道本線が開通する1年前、民間鉄道関西鉄道1888年(明治21年)が前身です。初代社長は、郵便切手の名付け親の前島密(まえじまひそか)だった。
歴史を紐解くと、当初は滋賀県草津発で、1895年(明治28年)には名古屋まで開通し、1900年になると名古屋と大阪がつながった。
官有の東海道線と、私鉄の関西鉄道は熾烈な大阪路線で価格競争を行った。しかし日露戦争を機に、政府が全国の私鉄を国有化する方針を決め、1907年(明治40年)に関西鉄道も政府が買収し国有化された。
その後歴史は進み1938年(昭和13年)に近鉄が名古屋に乗り入れ、名古屋~大阪間に新路線ができた。さらに戦後も国鉄は大阪路線で近鉄と競争しましたが客足は伸びず、今では冒頭の都市間輸送を担っています。