「鉄道荷物から宅配便へ」 [日常]

【画像は  荷物列車マニ36 2009】


マニ.PNG


【画像は  荷物列車マニ36 2248】


マニ36 2.PNG


JRの前身、国鉄には荷物列車が走っていた。荷物列車が消えてからすでに32年が経過しました。旅客列車の合間を縫って走ってくる姿は、地味ではあるものの迫力があり、SLが消えた後の格好の被写体になっていた。


しかし1986年(昭和61)10月限り国鉄の荷物輸送が廃止になり、明治時代から続いた荷物輸送は終了した。


今でこそ宅配便が普段の生活に浸透して、無くてはならない存在になっている。しかし今から30年ほど前は小荷物を運ぼうとすると、鉄道を利用するのがポピラーだった。自宅からは日本通運の支店に連絡して、荷物を引き取りにきてもらったり、直接駅の手小荷物扱いに運んだりした。鉄道荷札を書かされ、梱包も紐か縄でしっかり縛っていかないと、ベテラン職員に一喝される一幕もあった。


昭和50年代前半までにおいて小荷物輸送の大部分のシュアは占めていたが、1976年(昭和51)2月にヤマト運輸が小荷物の宅配便をスタートさせると、形成は一気に逆転した。魅力あるサービスはたちまち全国に広がり1982年(昭和57)にはライバルの郵便小包の総量取扱量を上回り、国鉄の小荷物輸送も完全に追い抜かれた。便利な転写式伝票の採用など合理化を図り、業務の巻き返しをするも、宅配便の追い抜く事はなかった。


そして取扱い駅の廃止など撤退が進み、ついに1986年(昭和61)11月のダイヤ改正を機に国鉄の小荷物輸送は廃止された。残念ですが今や荷物列車は、鉄道模型の世界しか再現することができない。









共通テーマ:日記・雑感
「温故知新」「泣き虫」 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。