「謄写版印刷」 [日常]

【写真は 抜けるような青空に浮き上がる フィッツロイ山 
 南米 パタゴニア 南緯40度以南】
フィツロイ山.jpg


もう半世紀以上前、小学生、中学生の頃の、テストや学校・家庭間の印刷物・歌集作り・遠足のしおり等は「謄写版印刷」による印刷だった。「謄写版印刷」は、蝋引き処理した油紙(原紙)の下にヤスリ板を置き鉄筆で文字を書くとその部分からインクが浸透して印刷できるものです。


発明王エジソンが考案したミメオグラフという印刷原理をもとに明治27(1894)年に滋賀県の堀井新治郎親子によって発明されたという。特徴はローラーにインクをつけて手でローラーを転がして印刷するので電動力がいらなく省エネだ。日清戦争において軍事通信用に早速利用された。


私が中学二・三年の時は新聞部に属して「わら半紙」で新聞を作った。そんなガリ版印刷も昭和52年に登場した感熱式孔版多色簡易印刷機のプリントゴッコのブームと新印刷技術(リコピー等)の登場などにより次第に使われる機会が少なくなった。


ガリ版印刷の果たしてきた功績は大きく、戦前から昭和中期まで大衆文化を支えてきたといっても過言ありません。印刷されたままのインクの匂いや服にインクが付くとインクがなかなか取れなかったことが懐かしく思います。








共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。