「急がば回れ」 [日常]
【写真は
①1947年(S24)69年前 名古屋城二の丸大手二之門付近
②同上 現在の様子
【画像は 瀬田の唐橋 略図】
「急がば回れ」という諺があります。日常会話でも使うことがあります。「急いでいる時ほど、遠回りせよ」といっているのですが、ではなぜ遠回りした方がいいのか。
江戸時代の笑話集「醒酔笑(せいすいしょう)」に「急がば回れ」のもとになった話が載っている。「武士(もののふ)のやばせの船は早くいくとも急がば廻れ瀬田の長橋」という和歌が載っている。
瀬田の長橋は、現在の滋賀県大津市の瀬田川にかかる橋。その昔、草津から大津に行くには、二つの方法があった。
①瀬田の長橋を通っていく方法
②草津の矢橋(やばせ)から船に乗って琵琶湖を渡っていく方法。
陸路より琵琶湖を船で渡る水路の方が近く、水路を利用した方が早く着けた。だが天候によっては湖が荒れ危険があった。
といったことから「いそがば廻れ瀬田の長橋」、瀬田の長橋を渡って遠回りした方が安全でいいということから、諺ができたようです。